まさみち君

2002年11月28日
10年位前の話。
まさみち君っていう年下の男の子から好きだといわれた。
まさみち君とは近所の居酒屋で知り合った。
当時、離婚して人生やけくそだった時期。
男なんてどおでも良かった。
それにあたしは年下に興味はない。
振ったんだけど
まさみち君は飲み仲間だった。

彼は父親を亡くしていた。
父親は会社を経営していたのでまさみち君は専務だった。
親友の母ちゃんと自分の父親が不倫していることを知った時は
死のうとしてトラックの前に飛び出しちゃったんだとか
酒乱で包丁が出てきちゃうからビニールハウスで寝てたんだよとか
父ちゃんは刑務所に何回入ったかわかんないんだよとか
そんな話を聞いた。

そう言えばあたしの一番最初につきあった彼もそんなんだったなぁ。。。

親は選べないと言うけれど何か理由があって子供として出会ったんだろうね。。。
しかし罪だよ。子供にとっては辛すぎるよ。

そのまさみち君と深夜のドライブに出かけた。
とある、ダムの裏側の通り。
右側の森の中に2つの青白い丸い物が見えた。

まさみち君は無言でその場を通り抜けてから言った。
「おじさんとおばさんがこっちを見ていたね。」
ひらりはまだその時自分も見えると確信はしてなかった。
「びっくりしちゃダメだよ。向こうはね、自分がここにいることを言いたいだけ。だからね、そういうときは、わかったよ。静かにお休みください。って心の中で思うんだよ。」
そんなことをまさみち君は言った。

その後近くのドライブインに行くと
トイレの便器の中に虫がおぼれていた。

まさみち君は何も言わずに手を突っ込んで虫を助けた。

正直驚いた。
まさみち君は一体どんな人なんだろうか。。。
すごく知りたくなった。

次の朝、まさみち君が会社を遅刻した。
何故かあたしの家に連絡がきて起こしに行ってあげたのが最後。

どうしているだろう。。。

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